「公務員を辞めたい」と思いながら、毎朝同じ時間に起きて、同じ道を通って、同じ席に座る。
そのループが続いている限り、何も変わりません。私はそれを、約15年かけて学びました。
このブログは、そんな私が「辞めてよかった」と思っている理由と、辞めるまでに感じていたこと、そして辞めた後の話を書いています。転職を煽るつもりはありません。ただ、あなたと同じ場所に立っていた人間の話として読んでもらえたら、それで十分です。
筆者について
九州の田舎にある市役所に、社会人枠で入庁しました。
入庁前は、東京で産業用機械メーカーの営業・マーケティングをやっていました。その後、海外留学を経て、公務員専門学校に半年通って試験に合格。「安定した場所に移ろう」というのが、当時の正直な気持ちでした。
ところが入職初日。直属の上司である班長に、こう言われました。
「これまでの経験は忘れてやれ」
初日ですよ。まだ何も始まっていないのに。この一言でなんとなく察しました、ここがどういう場所か。
なぜ辞めたのか——閉塞感と、人間関係
理由はひとつじゃありませんでした。少しずつ積み重なって、ある日「もう限界だ」と気づいた感じです。
飲み会が地獄でした。お猪口に日本酒をついで回る、返盃する、飲めない人は空気のような扱いを受ける。頭を軽く叩いてくる先輩もいました。若手が幹事をやると参加確定みたいな空気もあって、お酒が苦手な私には本当につらかった。
職場の女性職員への扱いもひどかった。下ネタは日常的で、脚を触るような行為も「昔からそういう人だから」で流されていた。令和になっても、そういう場所は存在します。
観光課にいたときは、土日出勤が当たり前でした。代休は名目上あるけれど、消化できないまま消えていく。防災待機で休日も外出できない週もありました。
仕事そのものより、その環境に疲れていたというのが正直なところです。
「安定を捨てるなんてもったいない」という呪縛
辞めたいと思い始めたころ、頭の中でずっとこの声がしていました。
親からも言われました。友人にも言われました。「せっかく公務員になれたのに」「今の時代、安定が一番」。そういう言葉を何度聞いたか分かりません。
でもある時、気づいたんです。「安定」って、何に対しての安定なんだろう、と。
毎月の給料が保証されているのは事実です。ただ、精神的な安定はどこにもなかった。日曜の夜になるたびに気分が落ちて、月曜の朝が来るのが怖い。それが「安定した生活」とは、どうしても思えませんでした。
辞めて変わったこと
辞めた直後、最初に感じたのは「空気が軽い」という感覚でした。
大げさに聞こえるかもしれませんが、本当にそうだったんです。月曜の朝が怖くない。日曜の夜に憂鬱にならない。当たり前のことが、当たり前じゃなかった時期がこんなに長かったのかと、退職後に初めて実感しました。
今はITスキルを活かした仕事、不動産投資、カメラマンとして動いています。どれも市役所にいた頃には考えていなかったことです。視野が広がったのは、在職中に異業種交流会に顔を出したり、写真の技術を独学で磨いたりしていたからだと思います。
後悔していることがあるとすれば、辞める前に「辞めても困らない状態」を作っておけばよかったということです。不動産投資でも、NISAでも。在職中から少しずつ動いておけば、辞めるタイミングをもっと自分でコントロールできたはずです。
このブログで伝えたいこと
「公務員を辞めろ」と言いたいわけではありません。続けることが正解の人もいます。
ただ、「辞めたい」と思い続けながら何も動かない状態が一番よくないと、私は思っています。
辞める準備をしながら続ける。辞める前に選択肢を増やしておく。そういう動き方もあります。このブログでは、そういう話を書いていきます。転職の体験談、スキルの話、お金の話。全部、私の実体験をベースにしています。
生活保護課での気づき
在職中、生活保護課に配属されたことがあります。
そこで出会ったのは、戦地で生まれた人、突然すべてを失った人、さまざまな事情を抱えた人たちでした。毎日、いろんな人の「生きている事情」を間近で見ていました。
そのときに思ったんです。人間、何があっても生きていける。
これは楽観論ではありません。本当にそう感じた、ということです。どんな状況になっても、人は生きていく。それを目の当たりにしたとき、「公務員を辞めることへの恐怖」がずいぶん小さく見えました。
1度きりの人生を、どこで使うか。そのことを、生活保護課にいた頃から真剣に考えるようになりました。
まとめ
「辞めたい公務員のキャリアログ」は、元市役所職員の私が、自分の体験をもとに書いているブログです。
辞めた後の話、辞める前に準備できることの話、スキルやお金の話を中心に更新しています。あなたが「次の一手」を考えるときの、ひとつの参考になれば嬉しいです。
この記事は著者個人の体験をもとに書いています。転職・退職の結果を保証するものではありません。

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