
「辞めたい」と思っている自分を、責めていませんか?
毎朝、出勤前に胃が重い。休みの日も仕事のことが頭から離れない。「この職場、もう無理かもしれない」って思いながらも、「でも公務員を辞めるなんて…」と自分に言い聞かせてる。
そんな状態で、この記事にたどり着いてくれたんじゃないかと思います。
私も昔、まったく同じでした。辞めたいと思い始めてから、実際に辞めるまでに何年もかかりました。その間ずっと「辞めたいと思う自分がおかしいのか」「我慢が足りないだけなのか」って、ずっとぐるぐる考えてた。
でもそれ、大きな勘違いでした。
あなたの「辞めたい」は、おかしくないです。
私がいた職場の話
田舎の市役所でした。入職初日に直属の上司(班長)にこう言われました。
「これまでの経験は忘れてやれ」
初日ですよ。まだ何も始まってないのに。この一言でなんとなく察しました、ここがどういう場所か。
飲み会の文化も今では信じられないレベルでした(コロナ前の話です)。お猪口に日本酒をついで回って、返盃が来て、飲まなければ無作法とされる。先輩に頭を叩かれてる同僚もいました。私はお酒が本当に苦手で、毎回本当につらかった。「若手が飲み会をセッティングする=自分も参加確定」っていう謎文化まであって、幹事をやるたびに憂鬱になってたのをよく覚えてます。
こういう話、けっこうあるあるだと思います。転職活動を通じて知り合った元公務員の人たちと話すと、「飲み会の強制がつらかった」「断れない雰囲気があった」という話は本当によく出てきました。自分だけが特殊な職場にいたわけじゃないんだな、と後から実感した部分です。
女性職員への露骨な下ネタや、脚を触るような行為も「普通」として存在していました。被害を受けた側が傷ついても「あの人はそういう人だから」で終わる。おかしいとわかってても声を上げられる空気じゃない。じわじわと、何かが摩耗していく感じがしてました。
観光課にいた頃は、祭りやイベント設営で土日出勤が当たり前で、代休は貯まる一方で使えないまま消えていく。防災対応では雨が多い日に公民館で夜番したり、週末も天気が悪ければ呼び出される可能性があって外出の予定も入れられない。「ワークライフバランス」って言葉を聞くたびに苦笑いしてました。

辞めたいけど動けない、あの感覚
「辞めたい」気持ちはある。でも動けない。
私がそうでしたし、たぶんあなたも似たような気持ちじゃないかと思います。
よく聞くのは、人間関係や上司との関係が理由というパターンです。「仕事内容は悪くないけど、あの上司がいる限り無理」「異動のたびにハズレを引く」「配属先によって天国と地獄が決まる」。こういう話、ほんとうに多い。転職活動中に出会った元公務員の人たちも、だいたい似たようなことを言っていました。実際、公務員の退職理由を聞いた複数の調査でも、「人間関係・職場環境」や「やりがい・達成感が感じられない」が上位に来ることが多く、「安定しているから」という理由だけでは長く続けられないという現実が見えてきます。
親に話したら反対されそう。まだ言ってもいないのに、頭の中でもう「せっかく公務員になれたのに」って声が聞こえてくる。転職できるか自信もない。役所の仕事しかしてこなかった自分に、民間で通用するものがあるのかって。辞め方もわからない。実際に人事に話したら「期待しているから」「今辞めるのはもったいない」と引き留められて、また押し込めることになりました。
あなたが弱いんじゃなくて、それだけ真剣に考えてるってことだと思います。
生活保護課で気づいたこと
辞める決断ができたのは、生活保護課の仕事がきっかけでした。
いろんな事情を抱えた人と向き合う中で、「人間、何があっても生きていけるんだな」と実感したんです。と同時に、こう思いました。
世の中には、生まれた場所が戦地だった人がいる。何も悪くないのに、ある日突然病気や事故で人生を終える人がいる。そういう人たちの無念を思ったとき、自分は今、1度きりの人生を自分が満足できるように使えているか?
答えは、明らかにNOでした。
そこから少しずつ動き始めました。市役所の外でも通用するように写真のスキルを磨いて、異業種の交流会に参加して、行政以外の世界に顔を出すようにしました。異業種交流会で出会う人たちの中にも、元公務員という方がちらほらいて、話を聞いてみると「在職中は辞めたいと思いながらも動けなかった」「きっかけがなければそのまま続けていた」という話をよく耳にしました。自分だけが特別に悩んでいたわけじゃない、と気づいたのもこの頃です。いきなり辞めるんじゃなくて、「辞められる状態を作る」ことから始めた感じです。

辞めてから思うこと
退職して一番感じたのは「自由」でした。
不安がなくなったわけじゃないです。でも、出勤前のあの重さ、休日も仕事を引きずるあの感覚は、本当になくなりました。人生への不安より、圧倒的にポジティブな気持ちが上回ってる。自分の人生が楽しくなったと、素直に思っています。
当時の自分に言うなら「なるべく早めに辞めるに越したことはないよ」です。
あとこれは余談ですが、在職中にやっておけばよかったと思うことが一つあって。「辞めても困らない状態」を早めに作っておくことです。公務員って信用があるので、在職中のうちにローンが組みやすかったり、資産運用を始めやすかったりする。私は辞めてから「あのとき動いておけばよかった」と思うことが何度かありました(不動産やNISAの話は、また別の記事で詳しく書きます)。
辞めることを考え始めたなら、同時に「辞めた後の自分」を少しずつ作り始めると、気持ちがだいぶ楽になると思います。
最後に
「辞めたい」と思っていることは、弱さじゃないです。今の環境があなたに合っていないというサインです。
いきなり辞めなくていい。でも「辞めることもできる」と知っておくだけで、今日の気持ちが少し変わることがある。
このサイトでは、私が実際に経験したことをもとに、公務員を辞めることを考えている人に役立つ情報を書いていきます。転職の話、退職の手続き、辞めた後のリアルな変化、お金のこと。辞めようか迷っている段階から、実際に動き始めるまで、一緒に考えていけたらと思っています。


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